z世代とダムフォン(damn-phone)
2024.04.21
今回はちょっと難しい話を。
(というか…かなり個人的な話です)
仕事とか事業とか経営とかをしているといろいろあります。というか生きているといろいろあります笑
僕は仕事ばかりして生きているので、つまり、いろんな「なんだかなあ」は仕事にかんすることで起こることが多いです。
で、そういう「なんだかなあ」から自分を守る?防御壁みたいなのを自分に備えなきゃいけない、って常々おもっています。
・「なんだかなあ」が起こる
↓
・心が乱れる
↓
・仕事や人間関係のパフォーマンスが乱れる
この流れが嫌なんです。
特に僕は、社内外の人間関係のパフォーマンスが乱れるのが、ほんとうに嫌です。
自分の精神衛生の状態ひとつで、周りの人たちの笑顔が少なくなったり、不安な顔が多くなったり、そういうのが本当に嫌なんです。
だから自分の心を守る防御障壁みたいなのを築く必要がある。
・防御障壁を築く
↓
・「なんだかなあ」が起こる
↓
・障壁が機能して対応
↓
・心が乱れない
(はいはい、またいつものことですね、大丈夫ですよ、的な対応)
↓
・仕事や人間関係のパフォーマンスが乱れない
こういう流れを作りたいんですよね。
そうでもしないことには2024年のこの暴力的な時代においては、かんたんに心が腐ったり、かんたんに心が壊れたり、が起こってしまうように思うんですよね。
っていうこともあって、
◎人生は死ぬまでの暇つぶし
◎最速は最善
◎隣の芝生の青さを見ない
◎人には諦めたほうが早い
◎過去と未来は変えられない、結果と相手の心は変えられない
っていうような笑
なんだかよくわからない行動原則を作ったりしています。つまりこれらの行動原則は自分の心を守るための防御障壁みたいなものなんですよね。
一方で。
まったく逆のことを書きます。
実際ほんの数週間前にまあまあ自分の心が乱れることが起こりました。2週間くらいが経ちますがぜんぜん頭に馴染んでいない笑
僕はだいたいのことは2〜3日で頭に馴染みます。馴染んだら頭が動き出すんで解決法が思いつく。解決法がわかれば粛々とそれに取り組めばいい。
ところが、、、
今回はまったく頭に馴染まない苦笑
MEETSHOPの代表のはるよさんもそんな僕の姿を見て、
「あなたがそんなに心を乱すなんて珍しい」
とか言いだす始末。
なにやってんだよ西尾〜ってじぶんでも思います苦笑
でも、、、
なんて言うか、これもいい経験だよな、って思うんです。
心が乱れないように万全の防御障壁を築いて。
で、高いパフォーマンスを維持しようと心がけて。
で、実際に高いパフォーマンスを実現する。
これがルーティーン化すると、ある意味で自分自身の頭が硬直?してしまう可能性がある。面白みがない頭になってしまう。
そんな硬直化リスクがあるところにこんなふうに「心を乱す」ことが起こる。
するとどうなるか?
新しい気づきが得られて新しい防御障壁が築ける。
そうすれば、、、
僕自身の心が乱れたことが波及して周りの人たちのパフォーマンスが落ちたり、僕自身の心が乱れたことが原因で周りの人たちが笑顔でなくなることが防げる。
つまり、、、
こういう突発的な「心を乱す」出来事もじぶん自身の切り取りかた次第だなあ、って思うんです。
切り取る側のスキルが低ければ、それは、愚痴や悪口や、後悔や思考停止の材料になる。
切り取る側のスキルが高ければ、それは、笑顔や対話や、改善や考察の材料になる。
そんなかんじ笑
なんでこんなことを考えたか?っていうと、、、
僕らの会社に集まってくる若い人たちの考え方?から、ぼく自身が影響を受けているなあ、って思うからです。
僕らの会社MEETSHOPはどちらかと言うと若い人たちが集まってくる場所に(今は)なっていて。
経営チームの4人が40代後半〜50代であるにも関わらず、一緒にやっているスタッフは20代〜30代の人が多いんですよね。
で、そういう若い人たちと一生懸命に仕事をしていると、、、
彼らの考え方の本質的部分がぼくの中に入ってくるんですよね。つまりz世代と呼ばれる人たちの人生観とか価値観とかがぼくの中に入ってくる。
これが…最近はとても楽しくて。
前述の「切り取る側のスキル」の論点なんです。
こちらの切り取りスキルが低ければ「なんだかまったく理解できない」ってなるんですが。
そうじゃなくって。こちらの切り取りスキルが高ければ「それって面白いじゃん!」ってなる。
そして僕はどっちかって言うと後者のパターン。z世代の彼らから新しい思考や考察をつくることが楽しい。
ってことを考えていたら、、、
『The New Yoker』がまさに!な面白い記事をうまくまとめてくれていたのでシェアです^ ^
この記事は、
◎ダムフォン
ってのがいよいよほんとのブームになっているよ、と書いています?
なに?
ダムフォンって?
ってなりますよね。
ダムフォンは【damn-phone】と書きます。「damn」は「駄目な」って意味なので、つまりダムフォンというのは「駄目な電話機」っていう意味です。
・スマートフォン
いろんなアプリが入った高性能な何でもできる携帯電話
・ダムフォン
通話やショートメールなど最低限の機能のみをもつ携帯電話
ってかんじです。
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●通話やショートメール、メールなど最低限の通信機能しか持たない「ダムフォン」のブームが本格化している。まだまだ売り上げ希望は小さいが、ダムフォンのみを取り扱ったDumbwirelessというECサイトが大きく成長している。
●ダムフォンの代表的な機種であるLight Phoneも最近需要が急増し、2022年から2023年にかけて収益は倍増し、2024年にはさらに倍増する勢いだという。Light Phoneは、教会や学校、放課後プログラムからの問い合わせや大量注文の依頼が増えている。
●Light Phoneは、2022年9月に同社はマサチューセッツ州ウィリアムズタウンの私立学校との提携を開始し、職員と生徒にLight Phoneを提供している。この試みは生徒の授業の生産性と学内の社会生活の両方に有益な効果をもたらした。
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原文を読める人はぜひ読んでいただきたいです。この記事の考察はとてもおもしろい。
この記事では、
◎Z世代が過去のどの世代よりも、マートフォンの悪影響に立ち向かえるだけの能力、あるいは意欲を持っている
と書かれています。
なるほどなあ、、、です。
生まれた瞬間からインターネットやiPhoneが身の回りにあったz世代だからこそ、スマホが作る悪意に満ちた世界にうんざりしている。
つまりこの悪影響を根本的にゲームチェンジできるのは、当事者であるz世代なんだよ、と。
また、この記事で語られているスマートフォンとダムフォンの併用についての具体的な方法が面白いです。
めっちゃシンプルな方法なんですが^ ^
それはSIMカードを入れ替えるという方法です。
Dumbwirelessの創業者の一人、デイジー・クリグバウムは、iPhoneから離れたい時は、そこからSIMカードを取り出して、ノキア製の”ガラケー”の2780に装着するそうです。
彼女は2780を持って愛犬との散歩に出かける。「スマートフォンを手にしていたら、犬が用を足している間や木の匂いを嗅いでいる間に、インスタグラムを更新したり、メールをチェックしたりしていただろう」と彼女は語っています。
「このように散歩をして家に戻るとよりリラックスした気分になるんです」
と、この記事のなかで彼女は語っています。
「SIMカードをiPhoneに戻すとこのデバイスが一瞬ばかばかしく思える」
という彼女の感想も面白かった笑
これまでダムフォンはあくまでもニッチなトレンドという認識だったんですが、それがメインストリームとも接続され得るとも思えるました。
そして…それを引き起こそうとしているのがz世代。
なんだかとても希望に満ちた記事のように感じました。
この世の中はいろんなことが起こります。
しんどいことも。
なんだかなあって思うことも。
いったい何考えてんだ?っていうz世代との付き合いも。
でもそれらひっくるめて切り取る側のこっち側のスキルのような気がするんですよね。
ダムフォンだってそうです。
悪意に満ちた辟易するような世界をつくった原因のひとつであるスマートフォンも、切り取り方ひとつでゲームチェンジを起こす土台になりうる。
(スマートフォンがなければダムフォンの価値は成り立たない)
この世界は自分の切り取りかた次第。
ってことを考えさせられた記事でした〜
https://www.newyorker.com/culture/infinite-scroll/the-dumbphone-boom-is-real
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この記事を書いた人
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株式会社MEETSHOPの取締役。得意なことは整理整頓と言語化。